二番目のネズミがチーズを得る -- ジェフ・クーパー
ジェフ・クーパー氏の本を初めて読んだ時は興奮しました。「拡大タートル・スープ」、「イグアナ」、「ブーメラン」と様々なチャートパターンが紹介され、早速翌日からそれらのパターンを一生懸命に探しました。
ひょんな事で、クーパー氏に会うこともできました。上司がクーパー氏をオフィスに招き、ごく短時間でしたが話を聞くことができました。おとなしい人で、小さな声で話されたので、何の話だったかは全く憶えていません。
そして今日、ブライアン・シャノン氏(アルファトレンズ)のツイートを通して、ジェフ・クーパー氏が、こんなツイートをしていたことを知りました。
一番目のネズミは締め付けられる。二番目のネズミがチーズを得る。-- ジェフ・クーパー
実はクーパー氏、この言葉と同様なことが、最近のアップル株で起きたことを指摘しています。下が、クーパー氏がツイートしたアップルの日足チャートです。
先ず、一番目のネズミであるAで示した部分を見てください。株価は下辺を割っていますから、明らかな空売りシグナルです。しかし、Bを見てください。株価は一転して上昇となり、三角形の中へ戻ってしまいました。単に一転反発しただけでなく、株価は上辺を突破しそうな勢いでしたから、Aで空売った人は早々に損切りです。
Cがチーズを得た二番目のネズミです。クーパー氏は、こう記しています。
最初の売りシグナルはダマシであることが多い。二番目の売りシグナルが本物の売りシグナルだ。
トレードの本は教科書のようなものですから、理想的なパターンばかりが掲載されています。しかし、ご存知のように、実トレードの世界では「ダマシ」が頻繁に起きます。「騙された!」と憤慨することは誰にでもできます。重要なことは、二回目のシグナルに乗ることができるかどうかです。
(情報源:ブライアン・シャノン氏のツイート)