動かざること石の如し「プセウドリトス・ミグイルティヌス」
このただ丸いだけの葉っぱも茎もないわけのわからない物体は「プセウドリトス・ミグイルティヌス」という植物です。非常に厳しい環境であるアフリカの砂漠で石に擬態して生き延びているようです。名前の「プセウド=偽者」「リトス=石」で「偽物の石」という意味になるようです。
かつては「プセウドリトス・スファエリクス」と呼ばれていたそうですが、今は「プセウドリトス・ミグイルティヌス」が正式名称になっているとの情報がありますが、その辺の事情はよくわかりません。
で、この「プセウドリトス・ミグイルティヌス」、成長が非常に遅いことが特徴です。上に挙げたのは1年前の春に撮影した写真。で、下記が今年の夏の写真です。
はい、ほとんど何も変わっていないですね。わずかに大きくなっているようですが、ほんのわずかです。石化したわけではなく、きちんと生きているようです。
このままの丸い形状で大きく成長していくので「緑のまんじゅう」という異名があります。我が家のはまだ緑にさえなっていないです。
この「プセウドリトス・ミグイルティヌス」は「成長が遅いこと」の他、「寒さに非常に弱い」という特徴があるようです。10℃以下になると生命の危機が訪れるらしいので、冬には我が家で育てているどの植物よりも早く室内に取り込みます。本当に寒さに弱いのかを実際に試してみたいのですが、やや高価だったのでできずにいます。
それと、もう一つ。「プセウドリトス・ミグイルティヌス」の3つ目の特徴に「花がくさい」というのがあるようです。ハエに花粉を運んでもらう虫媒花であるので、腐敗臭のような鼻がねじ曲がる匂いがするとのこと。我が家ではまだ咲いていません。
花は見てみたいのですが、鼻がねじ曲がるのは嫌です。花を咲かせてみたいのですが、咲いてしまったらどうしようという懸念もありながら育てています。