スケッチの効用
これは志摩スケッチ小旅行に行った時に砂浜で拾った貝殻のスケッチ。いつもはスケッチだけ載せるのだが、今回はスケッチそのものをテーマに書いているので、比較のため写真も載せた。
私は砂浜へ行ったらよく貝殻を拾って、おみやげにする。何という貝かわからないが、なんだかスケッチしてみたいなと思って持って帰ったものを鉛筆で描いてみた。難しかったけれど、面白いスケッチが描けたと思う。
私にとってのスケッチの効用
私にとって、実物を描き写すスケッチには色々な効用がある。花や風景や人物や…描きたいと思ったものを描くのは本当に楽しい。特にお出かけスケッチは始める前からわくわくする。わくわく、楽しいのが1つ目の効用。
そして対象と向き合って、よく見る。これが大事なこと。ぱっと見ただけでは見逃してしまう、細かいところや色合いも見えてきて、観察ができるようになる。これが2つ目の効用。
さらに、よく見て、見たままを描く、これを続けているとだんだん対象に似せて描けるようになる。ただし手を抜かないように、雑にならないようにしっかり描くという条件が付くけれども、続ければ上手くなってくる。これが3つ目の効用である。
抽象画を描く私に何の役に立つのか
さてここで、私は抽象画を主に描いているので、静物や人物や風景を見たまま描くスケッチが何の役に立つのかと疑問に思う人もいるかもしれない。
でも私の場合、役に立っている。スケッチを重ねていくうちに、その形や色の記憶も積み重なってきて、抽象の形や色も広がりを見せるようになったのである。
しかも、最近はだんだんと思い通りに線が引け、色を作れるようになってきた。
自然の中の造形や色彩にまさるものはないと思っているので、それをスケッチによって有り難く頂いて帰り、創作に活かすのである。
私は出かけて撮った写真はあまり後で見ることはないが、スケッチブックは時々見返す。こんな花が咲いていたんだなあとか、あの場所はこんな景色だったんだなあとか。そうしてしばし思い出に浸ったりもするのである。
記憶により一層深く刻み込まれる、これもスケッチの効用と言えよう。
★矢田明子・アルファベット画集展“Abstract Alphabet"
会期:2018年5月2日(水)~5月30日(水) 11-19時
会場:社会福祉法人全国手話研修センター(コミュニティ嵯峨野)1Fギャラリー
(JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」下車南出口からすぐ)
2018年秋、東京で11年ぶりに個展をやりたいです。ご支援よろしくお願いいたします。
(STEEM,SBDによる支援も募集しております)
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