BNSについて Dfinity
こちらの記事でも書きましたがBNS（Brain Nerve System）はガバナンスの仕組みです。
下記のスライドをご覧ください。
Bitcoinは分散台帳、Ethereumは分散コンピューター、Dfinityは分散クラウドです。
BitcoinとEthereumは明らかに違います。ぱっと見でわかります。DfinityとEthereumの違いは分散コンピューターに接続している部分です。これがBNSです。そしてここがガバナンスを司る部分です。では解説していきましょう。
BNSとは
BNSはNeuronの集合体でネットワークを管理運営する主体（ソフトウェア）です。Neuronはトークンデポジットにより生成されます。投票の主体であるNeuronと非決定論的アルゴリズによってソフトウェアのアップデートやスマートコントラクトのフリーズ、フリーズ解除、修正などを行います。
Neuron生成の流れ
少しそれますが非決定論的アルゴリズムとはアルゴリズムが予定調和ではないこと。予めどんな結論にいたるのかが分からないことを言います。ここが大切ですね投票ですから。
Neuronはデポジットの量に応じて生成されます。Neuronの量が投票力となりBNSに影響を与えることになります。ここは他のPoSシステムと変わりませんね。
Dfinityの特徴はここからでフォローしているNeuronに決定を委ねることが出来ます。より適切な判断をしているNeuronに判断を任せるのです。このフォロー関係は随時変更でます。そして、フォローリストはローカルクライアントにしか存在しない為、BNS内部で秘匿されています（おそらくフォローされているニューロンが影響力を知らないまま影響を与えているのではないかと推測しています。投票そのものを委譲していないことがミソです。はい）。これはネットワーク外部（実世界での賄賂など）の影響力を避ける為です。
そして、トークンで直接投票するのではなく、Neuronに置き換えるのはこの為だと思われます。トークンの保有量はオープンだからです。
ところで、BNS自体を変更できるのでしょうか？一見するとBNSの絶対君主制にも見えてしまいますが、BNS自体が判断しているわけではなくあくまでNeuronによる投票の結果に基づいています。よって、BNS自体の仕様はコミュニティの投票で変更できます。
投票提案からアップデートまでの概観
クライアントソフトを通して新しい提案をBNSに提出する。BNSは提案のタイプを判断し採決を求める。採択されたらアップデートを執行する。
Neruonのリレーションの図
Neruon生成から投票について
<Neuronの生成と前提>
・DFNのデポジットによりニューロンが生成される。
・ニューロンは投票力の源泉である
・最低３ヶ月のロック期間がある。（現在）
・自動投票がデフォルト
・報酬はニューロンの参加率とリワード率の掛け算で決まる。
<投票提案の種類>
“Economics”, “Policy”, “Protocol”, “Client Upgrades”, “Fixup Resident” and “Freeze Resident”
<手動で投票する>
PCにあるニューロンクライアントを開くとBNSに格納されている提案が表示される。
adopt、reject、passがありpassは判断をコミュニティ（フォロー関係性。ニューロンのリレーション）に委ねることになる
<自動で投票する>
フォローしているニューロンに従う様に設定できる。これはNeuronの移譲ではなく、フォローしているNeuronに判断を委ねるだけ。有効グラフに基づいて投票結果を決定する。
自動投票の優先順位
１、リストしているニューロンに投票
２、優先度の高いニューロンの決定を参照して投票
３、一度退出後に上位二つのニューロンから決定し投票
以上ですが開発中のプロジェクトなので今後使用が変更されることがあると思います。ご参考までに。ちなみにVMは当初のEVMからWASMに変更されています。Ethereumの資産を活用するのが前提の様ですから、今後も変更が予想されます。
お粗末様でした〜^^
『ご指摘〜〜〜〜やupvooooooooteやresteeeeeemをすると喜びます』パクリネタw
参考リンク
公式Q&A https://dfinity.org/faq
公式ブログ
Future governance? Integrating traditional AI technology into the Blockchain Nervous System
The DFINITY “Blockchain Nervous System”
Reddit
https://amp.reddit.com/r/dfinity/comments/6hlkkg/relevance_of_dfinity/
Difinityにおいて特に重要なのはNeuronの概念ですね。
「トークンで直接投票するのではなく、Neuronに置き換える」というところが肝なのかなぁと思いました。（ガバナンスをAIにするという意味で）
ただそう考えると、Neuronの判断ロジック（適正さ）が重要なのかと思うのですが、内容難しくまだ把握できてないです^^;
（より分散の総意が反映されるようになっているのかとは思うのですが）
いつも勉強になります。
ありがとうございます！
ネットワーク内部はコントロール出来ても、ネットワークの外部で結託出来ます。
BNSはホルダーの関係性を完全にブラックボックス化してます。これで不正を抑えられます。
DPoSの弱点を消してます。関係性が見えてます。これで非中央集権化が一歩前進しますね。
実はマイナーも分散出来る様に工夫されています。
なるほど、相手が誰だかわからなければ政治ができませんね！
ハロー@fusanさん、こんにちは。 面白いですね。ＶＯＴＥしました。 （これはWITNESSとして日本のSTEEMITコミュニティへのいささかな貢献です。）