デフレ傾向が続いているという記事を読んで考えた事書いてみる

in #japanese6 years ago

最近、デフレさえどうにかなれば日本は復活できる! そんな記事や本が目について来たので、それについて書いてみようと思います。
………2000年代頃から、多くのマーケッターたちが1990年代ごろに消費の動向が変わり始め、大量消費型社会が転換しているということを指摘していました。
人は物を欲しがる時代が終わり、その物がもたらす意味を欲しがるようになったと。
物がなかった時代、物があれば幸せになれるはずだったが、物に満たされて見ればそれが自分にとって何をもたらしてくれるのかを、多くの人が考えるようになったのです。
だから、これからの時代は販売している物が、その人に取ってどんな意味を持つかとか、その物がもつストーリーを語り、共感を得ないと売れないと。 いわゆる、事を売れという物。
それが、物自体の価値の低下をもたらした。 物があるだけでは価値がなく、それが自分たちにとって何をもたらしてくれるかに価値があるようになった。
そう、それがデフレの原因。
そして、多くの企業がその変化に対して対応できていない。 相変わらず物を生産することに対して対価をもらい、そして対価を払っている。
なので、労働者の賃金も上げられない。
それと、会社がデカくなりすぎたのもまずかった。 そういった感覚的な価値はあやふやなので試行錯誤が必要なのと、市場がニッチになるので大手は確実でそれなりに収益が見込めなければ参入が出来ないのです。
そこで、多くの会社がとった手段は、自分を更に大きくして数でやり過ごす。 これが、内部留保の拡大につながりました。
それが、会計から可処分所得を奪い物を買う余裕を奪い、更に物が売れなくなり企業は留保を増やし家計からお金を奪って行く。
そのさまは、今は苦しいが投資を続ければいつかは見返りが得られて楽になれる、そう言い続けた戦前の時と、そして戦後の成長期と同じ道…。
ただ、ここでその道を主導した政府や企業が悪いかというと、そう単純じゃ無いです。
消費者も実際のところ自分たちが何が欲しいのかよくわからなかった。 だからこそ、政府や企業の掲げる国や企業が強くなって物が溢れればみんな幸せになる、そんな夢を信じて子供達にも言い聞かせて来たのだから。
まさか、そのみんなが力を合わせればと言うのが、自己主張するのは悪だと言う考え変わるとは、夢にも思わなかったでしょう。
そして、バブルで物が溢れたのに幸せになれない、そんな想いに戸惑いつつも、これまでの考えに表向きは従って来たのがこの20年ぐらいの傾向ではないかと思いますが、どうでしょう?

今後の展開を書けば、更に苦しくなれば政府や企業の言う幸せが、自分達の幸せでは無いと多くの人が気付き、それでは自分の幸せって何か? 探し考えることになります。
ある意味、多くの人が自己主張を始めると言う事と、政府や企業の存在意義が問われると思います。

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