今の日本がバブルかと言われれば…

in #japanese6 years ago

最近、色々あって引きこもっているので、ネット記事とかをチェックしていると、色々と思うことがあります。
今回、目についたのは、「日銀バブルの末路 なぜスルガ銀は不正融資に走ったか」と言うAERAの記事。
正直言うと、この記事のシェアハウス投資をやっていたのは先日破産したスマートデイズが原因で、スルガ銀は融資基準を不正に下げたのが問題じゃなかったかな…?
しかしこの記事を読むと、バブルにありがちな特徴がよく表れています。
と、言うわけで、個人的なバブルの見分け方。
とは言うものの、あくまで個人的な見解なので判断材料程度に考えてください。
バブルの時によく起きるのは、営業マンが「絶対に儲かります」とかよくよく考えてみたら、今の状態が継続しないと持続できな条件を提示してきたり、景気が悪い頃だったら絶対にローンが通らないはずが、なぜかOKが出たりするのが特徴です。
理由を書くと、前にも書いた成長曲線が絡んでいますが、導入期に需要が生まれて、成長期に移行した段階で需要の増え方がグッと増えるので、供給側が商品の供給を開始するのですが、需要よりどうしても遅れてしまうので、この時期はどうしても商品が欲しい人の方が多くなります。(ようするに需要過多)
ところが、ある程度商品がいきわたって、需要が落ち着いてきたころに、供給が追い付いてくるのです。(いわゆる供給過多)
この時、需要の山が急だったり、需要が必要以上に大きいと錯覚することがあり、ある時、急激に需要がしぼみ、供給がだぶつくことがあります。(業者間をぐるぐる回すことで、価値が高まったようにみえて実需要より多く見えるようになることが多いのかな)
これがバブルです。

需要と供給曲線.jpg

さて問題は、商品の売れ行きに陰りが見え始めると、どうやって売り始めるか?
普通は、競合他社にお客さんが奪われていると考え、需要が満たされて低下し始めているとは考えません。
そこで、競合他社よりいい条件を付けて、競合他社に勝とうとします。
それが、先ほど書いた営業マンのトークだったり、銀行の融資条件緩和だったりするわけです。
それと、成長に陰りが見え始めているので、営業マンに対してノルマが厳しくなってくるので、営業マンが積極的になったり攻撃的になったりもします。
そして、この供給過多の時は商品が売れないため、商品価格を下げたり生産や販売コストを下げることで、利益を確保しようとします。
これがいわゆるデフレです。
随分と、教科書的、単純すぎだと思われるかもしれませんが、この生産や販売コストを下げる過程で、従業員に対する給料を下げると言うことも行われるため、家計の生活費以外のお金(可処分所得)が減る為、物を買わなくなる為さらに価格を下げざる得ない事態になります。(この時、企業によっては設備投資をすることで生産コストを下げるということも行われ、それが内部留保が増える原因になります。企業がデカくなるとそれを回すための運転資金が必要なので、帳簿上は現金が増えていてもどこかで回っている血液のようなもののため抜くとショック死する可能性もある。韓国がそうなりそうですが…。)
それと、政府や自治体も国民の生活向上のために、色々なことを肩代わりするようになったため、そのためのコストを税金と言う形で徴収しないといけなくなりました。(あと、過去の国民年金等の約束を守る為に)
それにより、余計に家計にはお金が回ってこないし出ていってしまうと状態なので、さらに物が売れなくなる、売れていても薄利多売の利益の少ない商品か、ブランドになったニッチの商品というわけです。
これが、現在の日本で起きているデフレの正体です。
日銀の金融緩和は、簡単に書くと水道管が詰まっていたり送水経路が複雑になって水が上手く送れなくなっているのに、流す水の量を増やせば末端までいきわたるハズと言うもので、実際には水があふれているところに更に水を流す結果になっています。
なので、いつかは上手くいっていないことを認めざる得なくなると思います。
では、どうすればいいのか? 対案を出せと言われそうですが…、水道管を治すのは政府や企業には出来ないのではないか? と思っています。
これも教科書的ですが、自分の価値を高める…、自分に何が出来て世間では何が求められているか? それを考え実行することという、あやふやな答えになってしまうのですが…。

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