生命保険・リビングニーズ特約のすすめ(実際に利用した話)

in #japanese6 years ago

リビングニーズ特約をご存知ですか?

生命保険(死亡時)の特約で、多くは無料で勝手についてくるものです。
ネット保険は安さを追求しているので、有料の場合があります。

これの何がおすすめなのかというと、生きているときに死亡時の保険金を受け取ることができるのです。
もちろん条件やデメリットはあり、今思いつくものですと、

・支払い上限は3000万円まで
・余命6ヶ月以内の診断が必要
・死亡保険金扱いなので「法定相続人*500万円」は非課税(超えると課税対象)
・手数料を差し引かれるので死亡時受け取るより若干少なくなってしまう

詳しくはググってください笑。

こういった条件(特に余命)があり、長く生命保険会社に勤めている営業さんでも、リビングニーズをお届けしたことのある人は多くありません。

私は生命保険会社に少しだけ勤めていましたが、リビングニーズ特約は「無料だからつけておく」程度のものでした。


ですが、私の母がガンになり、余命半年~1年と宣告されました。
限度額適用認定証(1ヶ月に支払う医療費の上限が8万程度、所得により増減)を受けていましたし、医療費が10万円を超えるのはわかっていたので、確定申告である程度の医療費は戻ってきます。

しかし、私の所得ではこれらの制度を使っても医療費は賄えません。確定申告は1年後です。
私は今お金が欲しいのです。
私と母は二人暮らしで、私しか母を支える人間はいませんでした。


母が死亡保険に入っていることは知っていました。大手保険会社で最近加入したものなので、リビングニーズが特約としてついていることは容易に想像でき、調べ、特約の存在を確認しました。
※リビングニーズは80年代以前に加入したものだとついていないです。

医者と相談し「リビングニーズを適用できるような診断書を作ってほしい」と懇願しました。
医者もリビングニーズを知らなかったので、簡単に説明しました。
余命は半年~1年でしたし、賭けでしたが、結果的にその賭けに勝つことができました。
手配に尽力してくださった、医者と保険の営業さんに心から感謝しています。


手数料を差し引かれたものの、母が契約していた最低限の死亡保険金を、彼女が存命中に手に入れることができました。
母はいつもお金について心配していました。特に自分の病気で私に負担をかけているのが心苦しかったようです。ですので、話せなくなった母に「もうお金の心配はしなくていい、保険金を受け取ったから」と話しかけたところ、彼女は涙を流しました。

実際、保険金は私たちに心の余裕をもたらしてくれました。

私は母を「生活を苦しめる邪魔者」として恨むことは”決して”なく、母も「生活を苦しめている邪魔者」と悩むことなく、緩和ケア病棟の個室に移り、安らかに最期を迎えました。
ちなみに緩和ケア病棟の個室は無料か、一般よりとても安いです。


こういったわけで、リビングニーズを無料でつけることができるのなら、ぜひつけておくことをおすすめします。
生命保険は不幸の宝くじ、などと言われることがありますが、いつその宝くじに「当たる」かわからないから保険なのです。

人間はいつ死ぬかわかりません。

もし十分に蓄えがあり、その蓄えで残されたものを養っていけるのなら、もしくは養っていくものがないのならば、確かに保険は必要ないかもしれません。

しかし、もしそうでないのならば、保険に入っておくのが家族のためになるのかもしれません。

少なくとも我が家は禍根を残すことなく、幸せに最期を迎えました。
ある程度のお金が心の余裕をもたらすことは、ご存知の通りです。

保険の知識があると、いざという時に慌てずに済みます。。
少なくとも自分の保障内容は、知っておくとよいと思いますよ。

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