■観ていて苦しくなるけどいい映画！『ルーム』（2015）

久々に、ズッシリくる映画を観てしまいました…

ルーム（2015）

画像出典：映画『ルーム』公式サイト


Amazonプライムビデオで探して、目に留まったのがこの写真でした。写真から、母と子のいい話系なんだろなうと勝手に想像。あらすじも読まずに再生したのですが、衝撃的な内容でした。


あらすじ

施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック（ジェイコブ・トレンブレイ）と、母親ジョイ（ブリー・ラーソン）。彼女はオールド・ニック（ショーン・ブリジャース）によって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。

引用元：Yahoo! JAPAN映画

普通の親子の物語ではなく、なんと誘拐・監禁事件の被害者の話だったのです。

映画は、母子の日常生活の描写から始まります。

食事をしたり、テレビを観たり、お風呂に入ったり。一見すると普通の日常。でも、やけに薄暗くて汚い家だな、お母さんがひどく憂鬱そうにしているのはなんでだろう…　そんな“違和感”の理由が、しばらくすると明かされます。


５歳を迎えたジャック（息子）に、ジョイ（母親）が打ち明けるのです。自分は17歳の時にオールド・ニックに誘拐されて以来、ずっとこの『納屋』に監禁されているのだと。

画像出典：映画『ルーム』公式サイト

すさまじい設定…！

狭い納屋に７年も監禁されている母親と、そこで生まれ育ったために外の世界を知らない息子。

母親役を演じるブリー・ラーソンの演技から、もうギリギリの精神状態であることが伝わってきて、観ていて息苦しくて、具合が悪くなりそうでした。しかも、この映画の原作となった小説は、実話（フリッツル事件）を基にして書かれているというのですから、さらにショックです。

画像出典：映画『ルーム』公式サイト

物語は脱出劇にとどまらず、その後母子が外の社会に復帰していく様子までが描かれています。

『部屋』の中しか知らなったジャックが外の生活に馴染むのは、やはり簡単にとはいきません。「『部屋』に帰りたい」というジャックの気持ちも、分かり過ぎるほど分かって悲しくなります。

全体的に暗く息苦しい映画ではあるものの、ジョイが何とかしてジャックを守ろうとする姿、そして実は母親自身が息子の存在に助けられ、救われているというその関係に、感動して目がウルッときてしまいました。

爽やかな感動ではありませんが、心にズシンとくる、重みのある映画です。ぜひ観てみてください！


観終わった後あまりにも憂鬱で、午後はやる気がなくなっちゃいましたが…(´；ω；｀)