イノベーションとは、経済的成果をもたらす革新でなければならない

in #japanese6 years ago (edited)

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みなさんこんにちは。

以前イノベーションを起こすためには「運」と「縁」が必要というお話をしましたが、これはイノベーションの「きっかけ」を作り出す要因として有効であって、イノベーションを「成功」させるためには充分な条件ではないと思います。

今回は、成功させるための「要素」について書いてみたいと思います。

 

イノベーションが「成功」するには2つの要素が必要

イノベーションを起こすきっかけとしては、「人」「時」「場」のタイミングが一致して始めて起こす可能性が高まるということでしたが、そのあとその事業や研究を成功して世の中に浸透していくには、2つのプロセスが伴います。

①探索/模索
まず一つは「探索/模索」です。
これは「新しいパラダイムを創ること」です。誰も成し遂げたことがないことなので、成功するか失敗するかもわからない、つまりそれは企画者が仮説と検証を繰り返して、実証実験を行う状態と言えます。
この時点では、定量的というよりは定性的な判断や洞察力が求められます。

②商品化/事業化
そしてもう一つは「商品化/事業化」です。その画期的なイノベーションを世の消費者に使ってもらうために、事実と向き合うのではなく、他者との合意形成が必要になる「ヒト」とのつながりが重要なファクターだと思います。コスト、市場占有率、競合他社、マーケティング。
 

世に存在する企業にも、①を行う企業、②だけを行う企業、どちらか一方に長けている場合もあります。市場にすでに存在する「顕在ニーズ」を実現させ、成功に向かわせるのは、②の商品化/事業化に該当するでしょう。

①は、まだ世の中に登場していないニーズであり、コンセプトであることから、これらはほぼ全て「潜在的ニーズ」と言えます。

わかりやすく①と②を定義すると、こうなるでしょう。

・探索/模索=What(何をするか)=質を求められる
・商品/事業=How(いかにうまくやるか)=市場での成功が求められる

 

発明しただけでは必ずしもイノベーションにならない

Googleの創始者ラリー・ページ氏が、幼い頃にニコラ・テスラの伝記を読み、「大きなアイデアだけがあっても十分ではなく、商業化が必要なのだ」ということに気づいたという逸話(美談?)があるように、才能と発明できる技術があっても、それを世に広め、市場で成功して初めて成果が実ると言えるでしょう。

それは世の中の多くの人が認めたという証であり、自分自身もその資金を元に、さらなる新しい実験やプロダクトの製作に取り組むことも容易になります。

つまり、「イノベーションとは、経済的成果をもたらす革新でなければならない」ということです。

この2つの側面を同時に達成できる人間はそう多くはないですが、これさえ肝に命じて、取り組めば、自分の発明した商品が真に世の中に普及し、世界を変えることになるのです。

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